政府 / Government

日本政府初の「AI基本計画」閣議決定 ~「信頼できるAI」による「日本再起」 ~

出所:内閣府「人工知能基本計画

政府は2025年12月23日、人工知能(AI)の開発や活用の方向性を定めた「AI基本計画」を初めて閣議決定しました。これは、日本の強みを活かしたAI開発と研究インフラの整備に注力し、国家戦略としてAIの未来像を明確化したものです。本計画は、医療・介護・金融といった人手不足が深刻な分野への導入支援から、半導体や基盤モデルの国産化まで、非常に広範な戦略を含んでいます。今回の計画の核となるのは、日本独自の「信頼できるAI」の実現と、産業競争力の強化です。

1. AI関連施策の推進に向けて1兆円超の投資と「反転攻勢」

  • 強みの活用: 日本が得意とする「産業用ロボット」などの分野において、質の高いデータと通信環境を武器に「AIイノベーションで反転攻勢に出る」と力強く明記。
  • 官民連携: 政府による直接投資だけでなく、民間資本の呼び込みや、AI関連投資への減税措置など、ビジネスを加速させる新たな仕組みも導入されます。

2. 「信頼できるAI」と安全性の確保

  • 評価機関の強化: AIの安全基準を策定する**「AIセーフティ・インスティテュート(AISI)」の人員を、現在の約30人から約60人へと倍増。専門人材の受け入れ体制を大幅に拡充します。
  • リスクへの対処: 社会問題化している「ディープフェイク」などの偽情報対策や、AIを悪用したサイバー攻撃に対し、省庁の垣根を越えたタッグで対応します。

3. 政府・自治体での本格活用(AI専用基盤「源内」)

  • 政府専用AI「源内」: デジタル庁が開発したAIを全職員に配布。国会答弁の作成補助や書類審査の効率化に活用されます。
  • 地方自治体の支援: 行政サービスの質を落とさないよう、自治体でのAI導入も国が強力にバックアップします。

4. 国民・事業者に求められる「リテラシー」

  • リテラシーの向上: 著作権侵害や不適切な利用を防ぐため、国民全員に「AIリテラシー」を持つことが求められています。
  • 責任ある運用: 事業者には透明性の高い運用を、行政には利用実態に関する適切な説明責任を求めています。

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